メモのページ - チラシの裏メモ 3枚目

通信技術や気になった事を黙々とメモし続ける

DELL版のSONiCをVMware Fusionで動かす - 導入編

3年程前にホワイトボックススイッチのNOS(Network OS)であるSONiCをVirtualBoxにデプロイし、L2 MC-LAGやIP Clos構成等を組んで色々遊んでいたが、その際に導入したSONiCはMicrosoft社が開発しLinux Foundationで管理しているOSS且つ「本流の」SONiCである。…

OcNOSをVirtualBoxで動かす

前回および前々回の記事では、VMware FusionにてOcNOSをデプロイし初期設定と動作確認を行なった。 OcNOSのダウンロードサイトでは動作環境としてVirtualBoxも挙げられているものの、ダウンロードサイト内で入手する事が出来る導入手順書(OcNOS VM VirtualB…

OpenBSD 7.5のインストールに失敗する

4月に入り、そろそろ新しいバージョンがリリースされるだろう(※1)という事でOpenBSDのサイトにアクセスしたら、OpenBSD 7.5が4月5日にリリースされていた。 今回はバージョン7.4からのアップグレードではなく、インストーラのisoファイルをダウンロードしV…

Dockerを使ってVyOS 1.4.0-epa2をビルドした

時々見ているVyOS Network Blogの2024年3月15日の記事にて、VyOS 1.4.0-epa2がリリースされた旨の記事が掲載されていた。epaとは、early production accessの略称である。 VyOS Network Blogは通常であれば斜め読みする程度で、必要であれば無償版のRolling …

OcNOSをVMware Fusionで動かす - 動作確認編(BGP)

前回はOcNOS VMのvmdkファイルの入手とVMware Fusionへのデプロイを行い、初期設定としてホスト名やsshログインの為の設定等を実施した。 OcNOS VMは他の仮想アプライアンスのような評価版ライセンスを適用させる作業は無い為、デプロイ完了後はすぐに設定や…

OcNOSをVMware Fusionで動かす - 導入編

開発に日本人の技術者が深く関わっている点や提供元のIP Infusion社(米国)のCEOが日本人である点だけでなく、2021年以降通信事業者を中心に導入事例が急激に増加しているネットワークOSという点などから以前から気になっていたOcNOS。今回は試用版であるOcNO…

古いOSでneofetchを実行する

Linuxや*BSD等のようなUNIXライクなOSやmacOS等でシステムの情報をCLIで出力する為のツールであるneofetchを、20年程前にリリースされたOSで実行可能にするための備忘録。 Linuxの各ディストリビューションや*BSD等がパッケージで配布しているneofetchではな…

Clear LinuxでSFTPサーバの設定

Intel社が開発を進めているLinuxディストリビューションClear Linuxで、SFTPサーバやファイルサーバを立ててみた。今回は第一弾としてClear LinuxのインストールとSFTPサーバの構築までのメモ。 数日前に見た海外のITニュース系サイトにて、ベンチマークテス…

YAMAHAの仮想ルータ vRX for VMware ESXiを試用する - VyOSと接続編

9月中旬にYAMAHAのソフトウェアルータであるYAMAHA vRXをVMware ESXiにデプロイしトライアルライセンスを適用させてから時々いじって遊んでいたが、3ヶ月間の試用期間はあっという間で、今月末をもってトライアルライセンスが期限切れとなり試用期間が終わる…

Raspberry Pi3 Model BにOpenBSDをインストール

しばらくの間使わずに本棚に放置されていたRaspberry Pi3 Model BにOpenBSDをインストールし、家庭内用のsftpサーバを構築した。LinuxやFreeBSDはモニターとUSB接続のキーボードをRaspberry Pi3に繋げばサクッとインストール出来たが、OpenBSDはUSB/UARTコン…

母校である東京農業大学の箱根駅伝の歴代の成績を調べてみた

昨日行われた陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園のコースで行われた第100回箱根駅伝の予選会を通過し、自分と妻の母校である東京農業大学が10年ぶり70回目の出場が決まった。第1回大会からこれまでの間に関東学生連合など選抜チームを含め46校が出場し…

YAMAHAの仮想ルータ vRX for VMware ESXiを試用する - IPIP設定編

前回は、YAMAHA vRXをデータセンタのWANルータ(至側)、中古で購入したYAMAHA RTX810をユーザサイト側のWANルータ(自側)としてIPsec VPNの簡単な設定を投入し、拠点間のVPN通信を確立させた。 今回もYAMAHA vRXの拠点間通信の対向先としてYAMAHA RTX810を使用…

YAMAHAの仮想ルータ vRX for VMware ESXiを試用する - IPsec設定編

前回は、VMware ESXiにデプロイしたYAMAHA vRXのWAN側およびLAN側にIPアドレスのアサインやsshログインの為のsshサーバ設定、時刻情報を外部のNTPサーバから取得する為の設定など初期設定を実施した後、トライアル用の基本ライセンスとオプションライセンス(…

YAMAHAの仮想ルータ vRX for VMware ESXiを試用する - 初期設定編

ヤマハが2019年9月に販売開始した仮想ルータvRX。自宅のPCにて稼働するVMware ESXiにYAMAHA vRXをデプロイした様子を当ブログにて2回にわたり公開した。今回は続編として、YAMAHA vRXの初期設定とトライアルライセンスの適用に至るまでの流れを記事に残した…

YAMAHAの仮想ルータ vRX for VMware ESXiを試用する - 導入編②

企業向けのルータやファイアウォール製品を開発・販売してきたヤマハ株式会社が2019年に販売開始をしたYAMAHA vRXを試用すべく、VMware ESXiにYAMAHA vRXデプロイした際の手順のメモを2日連続で当ブログに書き残した。 当記事はYAMAHA vRXをVMware ESXiにデ…

YAMAHAの仮想ルータ vRX for VMware ESXiを試用する - 導入編①

企業向けのルータやファイアウォール製品を開発・販売してきたヤマハ株式会社が、2019年に仮想ルータvRXの販売を発表。当初はAWS版のみだったが2020年にはVMware ESXi版の販売が開始された。 YAMAHA vRXは、Cisco CSR1000VやVyOSなどといった仮想ルータと同…

DESKTOP CIRCULATORの意外な使い道

PCを使っている際の机上や上半身を冷やす為の小さめの扇風機やサーキュレータを探していたところ、ガチャポンでサーキュレータが販売されている事を知った。サーキュレータのガチャポンが置かれている場所をネット上で検索したところ、自宅から一番近い場所…

東京農大のオープンキャンパスに行ってきた

息子の志望校のうちの1校である東京農業大学のオープンキャンパスに行ってきた。 東京農業大学といったら、自分と妻の母校である。 今回の主役は勿論息子ではあるが、農大の今を知りたいという事も有り自分はついていくという形で参加した。 何故オープンキ…

Cloudflare DEXを使用してみた

Cloudflare Zero TrustにCloudflare DEXという新しいサービスが追加された。Cloudflare DEX(Digital Experience Monitoring)とは、Cloudflare Zero Trustに登録されているユーザの端末の監視やネットワークパフォーマンスのテストおよび評価を行う為のサー…

Extreme Virtual VOSSをVirtualBoxで動かす

Extreme Networks社製のスイッチ製品にて動作する次世代Network OSであるSLX-OSをVirtualboxで動かしてみたい為、qcow2ファイルやvmdkファイルを探していたが見つからず。しかしExtreme Virtual VOSSなるものを発見。Extreme Networks社のサイトにてVOSSに関…

Interop Tokyo 2023に行ってきた

7年ぶりに行ってきたInterop Tokyo。 昨年にネットワーク屋さんからセキュリティ屋さんに転向した為、IPネットワークの分野だけでなくクラウドセキュリティやEDRの分野のブースも見学した。 展示内容や会場の雰囲気など、7年前と比較するとかなり変わってい…

青梅駅の乗り換え方法

JR青梅駅のホームが増設された事により、1番線と2番線しか無かったJR青梅駅は2023年3月中旬より1番線〜4番線という構成になった。 今年のゴールデンウィーク期間中に登山の為にJR青梅駅を利用したが、乗り換えで戸惑っている方々が少なからずいた為に、JR青…

6WIND VSR評価版レビュー

1ヶ月間に渡る6WIND VSRの試用期間が終了した。試用期間を過ぎて改めて6WIND VSRを立ち上げたら、今までは出来ていたACLやL3ルーティングプロトコル等の設定が出来なくなり、設定済みのBGPやOSPFは機能せず、試用版ライセンスの適用前の状態に戻った。ポータ…

6WIND VSRのアーキテクチャおよびカスタマイズ

6WIND VSRは、前々回の記事にて記載したとおり、高性能かつスケーラブルなソフトウェアルータ製品群である事をセールスポイントとしている。 6WIND VSRを含めCisco CSR1000vやJuniper vMX等のようなソフトウェアルータでは、パケットを高速に処理する為の仕…

Cloudflare Zero TrustのIdPとしてOktaを導入してみた②

前回はCloudflare Zero Trust経由のSAML認証の第一弾として、OktaおよびCloudflare側にてSAML属性値の設定とSAML認証の動作確認を実施した。 今回はOkta導入作業の続きとして、ユーザの接続先のクラウドサービスをCloudflare AccessとSSO連携させ、実際の認…

6WIND VSRでOSPFとBGPの設定

前回は6WIND VSRの評価版ユーザの登録とVSRのVirtualboxへのデプロイを行い、初期設定とインターネットへの疎通確認、評価版ライセンスのアクティベートまで終えた。 評価版ライセンスを適用させた事により、ライセンス有効期間の30日間はVSRはvBR(Virtual B…

6WIND VSRを試用してみた

qiitaで色々なソフトウェアルータを紹介している記事を拝見。その記事の中に記載されているソフトウェアルータの提供元の各リンクを踏みまくった結果、6WIND社のVSRに興味を持った為、評価版のアカウントを作成し6WIND VSRを試用してみた。 尚、HPEもVSR1000…

Cloudflare Zero TrustのIdPとしてOktaを導入してみた①

昨年の冬に構築したCloudflare Zero Trust環境にて、ID Provider(IdP)としてOktaを利用しCloudflareへの接続にSAML認証を利用したログオン環境を追加する。これにより、様々なクラウドサービスやWebサービス毎に設定したユーザIDをOktaに統合するだけでなく…

Splunk Enterprise 9.0.4をRHEL 8.6にインストール

Cloudflare Zero Trustのログの飛ばし先としてSplunkを導入する事にした。 今回は、MacBook Pro 2020上のVirtualboxのゲストOSのうちの1つであるRHEL(Red Hat Enterprise Linux)8.6に、Splunk Entreprise 9.0.4をインストールした際のメモ。 2023/3/16追記 …

今後ともよろしく、OpenBSD

数年前、FreeBSDの開発に携わっていた方がFreeBSDの開発から離れるという内容のNoteの記事を拝見した。 FreeBSDを愛するが故の断腸の思いというものが強く感じられた事を思い出す。 自分はその方の足元にも及ばない末端ユーザーに過ぎないが、触れ始めて間も…