メモのページ - チラシの裏メモ 3枚目

通信技術や気になった事を黙々とメモし続ける

MacBook Pro 13-inch 2020を購入

普段使い用のMacBook Air 11-inch Mid2011の動作が重たい事やサポート切れ等セキュリティ面での問題により、新たなMacBookを購入する為にMacBook Airをネット上で10日間ほど物色し続けていた。2月に入ってから勤務先の補助金制度がスタートした為、この機会に思い切って2020年版のMacBook Proを中古で購入した。
旧機種から今回購入した機種との間の世代で言うと一気に約10年飛び越えた事となり、今は浦島太郎感が身に染みているところである。


何故、M1ではなくIntel版のMacBook?
Virtualboxが安定して動作するのが、Intel版のMacBookである為。
Apple M1向けのベータ版のVirtualboxは存在するが、実環境のIntelアーキテクチャのサーバと極力合わせたい為にM1/M2 MacBookは見送った。


MacBook Pro 13-inch 2020のスペック
・CPU:Intel Core i5 2.0GHz (クアッドコア、第10世代)
・RAM:16GB
・内部ストレージ:512GB SSD
・OS:macOS Ventura 13.1 (購入後13.2にアップグレード済)
・ディスプレイのサイズ:13.3インチ
・ディスプレイの解像度:2,560 x 1,600 (227ppi)
・バッテリー:58.0Wh リチウムポリマー
・重量:1.4 kg
・寸法:21.24 x 30.41 x 1.56 cm
・USB-C (Thunderbolt 3) x4、ヘッドフォン x1、マイクロフォン x1
・Wi-Fi 2.4GHz/5.0GHz IEEE 802.11ac
・Bluetooth 5.0
・キーボード:JP


インストールしたアプリ
・Mozilla Firefox:Webブラウザ
・VirtualBox:PC上に仮想環境を構築するツール
・Docker for Mac:Mac向けのDocker環境
・iTerm-2:macOS用の端末エミュレータ
・Wireshark:パケットキャプチャ
・Cyberduck:FTP/SFTPクライアントツール
・DiffMerge:複数のファイルの比較やマージの為のツール
・SubnetCalc:IPアドレス計算機
・VSCode:コードエディタ
・homebrew:macOS用のパッケージ管理ツール
・Clean My Mac X:メンテナンス・ウイルススキャン等のツール
・Microsoft Teams:チャット、ミーティングツール
・Microsoft Office 2019:WordやExcelなどオフィススイート
・Betaflight Configurator:ドローンのFlight Controller設定ツール

Clean My Mac Xはサブスクではなく買い切り版で契約。自分がClean My Mac Xのサイトにアクセスした際は10,008円だったが、「購入する」ボタンをクリックした後に前の画面に戻ったり...でしばらくの間支払うかどうか悩んでいたら、25%割引のウインドウが表示され7,500円程に値下げされた為、そこで支払い手続きを済ませた。


購入価格
・96,800円
・イオシスにて中古で購入
・箱無し、本体と充電アダプタのみの出品。USB-C電源ケーブル欠品につき、USB-C電源ケーブルも一緒に購入

ネットで検索し、秋葉原駅に近い方のイオシスで売られているのを見つけた。8万円台でスペックが低い方のMacBook Pro 2020も売られていたが、金額の上限はあるものの後日助成される為思い切ってCPUが第10世代の方のMacBook Pro 2020を購入した。
購入の決め手は、ほぼ傷無しの筐体そしてバッテリーの充放電回数が30回程度で、状態が正常であった点。
尚、当機種の物理ポートはUSB-C(Thunderbolt3)しか無く外付けHDDの接続が出来なかった為、後でUSB-C変換アダプタをAmazonで購入した。



使用目的
・普段使い
・鑑賞用
・仮想アプライアンスの動作環境
・シェルの練習台

スケジュールやタスクの管理は既にスマホで行なっている為、MacBook Air利用時と同様にスケジューラー等のアプリを別途インストールする予定は無い。
当レビューは使用目的に沿った内容となっており、ゲームや動画・画像編集に関しては触れていない。


用途および使用感
① 普段使い用
YouTubeではmacOS Venturaの不具合を報告する内容の動画が散見されるが、自分の使用環境では不具合らしい不具合には遭遇せず。
MacBook Air 11-inch Mid2011と同じような使い方をしても筺体が熱くならない。FANが回らない。アプリがサクサク動く。処理能力の高さとRetinaディスプレイの綺麗な画面が際立ち、前の機種と比較すると隔世の感がハンパない。
勿論、普段使い用に決定。旧機のMacBook Airは手放す予定は無く、Virtualboxの検証用環境として余生を過ごす事になるだろう。

② 鑑賞用
ここで言う鑑賞とは動画鑑賞の事ではなく、MacBook Proの筐体の鑑賞の事を指す。
MacBook Airと同様に非の打ち所が無い美しいデザイン。ただし触り心地はMacBook Airのサラサラ感の方が好み。スペースグレーな色なので傷が付いたら目立ちそう。
イオシスのサイトではCランクの商品だったが、目立つような傷は無し。

③ 仮想アプライアンスの動作環境
MacBook Airと同様にVirtualBoxという仮想環境ツールを使用。仮想アプライアンス(ソフトウェアルータやソフトウェアスイッチ等)をデプロイし、MacBookの中に仮想的な小さなデータセンタを構築して遊んでいる。
RAMが4GBしか無いMacBook Air 11-inch Mid2011とは異なり、要求スペックが高い仮想アプライアンスを複数台同時に動かす事が出来るのは非常に嬉しい。自分がやりたい事がほぼ全て出来る為、やはりMacBook Pro 13-inch 2020を選んで良かったと思う。
不満点は1つ。Virtualbox側の問題と思われるが、一部の仮想アプライアンスはMacBook Air 11-inch Mid2011から移行出来なかった為、最初からデプロイした。

④ シェルの練習台
macOSはUNIXライクなOSではなく、POSIXに準拠している公式なUNIX。デフォルトでシェル(zsh)が実行出来るだけでなく、homebrew経由でPythonなどをインストールすればPythonも実行可能。
自分の場合、ぽちぽちとシェルを実行して遊んでいる。
wgetや他のコマンドのインストールの為に、homebrewは導入済み。

⑤ その他
バッテリーの持ち具合。購入時の段階で充放電回数は30回程度。
利用状況にもよるが公称値では10時間程のバッテリー駆動が可能との事だが、自分の利用状況では6時間少々だった。屋外での長時間利用の機会は無い為、これでも満足である。

YouTubeで動画を視聴し続けても、VirtualboxでJuniper vMXのような高スペックを要求する仮想アプライアンスを動作させてもFANは動作しないどころか筐体が熱くならない。
FANが高速で回りっぱなしな状態となった場面は、macOSのアップグレード(13.1から13.2)の時だけである。

MacBook Proも薄い筐体であるにも関わらず、キーボードのキーストロークは深くしっかりとした打ち応え。しかしMacBook Air 11-inch Mid2011の方がもう少し深く打てて、自分の好みである。業務で使用しているVAIO VJPG11C11Nの頼りない打鍵感より遥かにマシだが。
キーボードでイケてないと思う点は1のキーだけ大きい点。他の数字のキーと同じ大きさにしDeleteキーを大きくすればキーボードのデザインは完璧。

システム設定は見た目だけでなく項目がmacOS High Sierraから大きな変化が有り、初期設定や推奨設定はYouTubeの解説動画が大いに参考になった。Macを紹介しているYouTuberの皆様、ありがとうございます。



総評
2年半前に販売開始となったIntel版MacBook Pro 13-inch 2020、普段用でもまだまだ余裕で使える。
実際に手にしてデザインや質感は素晴らしく満足度は高いのだが、普段使い用として酷使し続けてきたMacBook Air 11-inch Mid2011とは異なり、「普通に」使えるのが何よりも嬉しい。
動画や画像を扱うのではなく、自分のようにmacOSのシェルを叩いたりVirtualboxやVMWare Fusionで仮想アプライアンスを操作するのであれば、中古でも値段が高いM1版やM2版ではなく、やや安価なIntel版でも動作は快適である。
YouTubeやガジェット系のブログではM1やM2のMacBook Pro/Airのレビューが溢れる中、Intelアーキテクチャな型落ちのMacBook Proの使用感を書き残したが、何らかの理由が有ってIntelアーキテクチャなMacBook Proを導入したいと考えている方々の参考になれば幸いである。


参照サイトなど
https://support.apple.com/kb/SP819?locale=ja_JP MacBook Pro (13-inch, 2020, Thunderbolt3 ポートx 4) - 技術仕様
https://www.apple.com/jp/macos/ventura/  macOS Ventura
https://www.virtualbox.org/ Oracle VirtualBox
https://iosys.co.jp/items/pc/notepc/macbook イオシス
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B492VJ4S/ USB-C変換アダプタ

過去の記事
https://debslink.hatenadiary.jp/entry/20210712/1626016080 今更ながらMacBook Air 11-inch Mid2011を購入