メモのページ - チラシの裏メモ 3枚目

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今更ながらMacBook Air 11-inch Mid2011を購入

2023年2月5日追記有り
MacBook Air M1の販売開始から半月以上が経ち、YouTubeではM1なMacBookのレビューで溢れかえっている中、中古でMacBook Air 11-inch Mid2011をひっそりと購入。
10年もの前の機種が果たしてサブ機として使用に耐えられる物であるか、使用開始後1週間が経つところで使用感を以下にまとめてみた。
販売開始から10年経った今でも、MacBook Air 2011は現役機として充分に使える物なのだろうか?


MacBook Air 11-inch Mid2011のスペック概要
・CPU:Intel Core i7 1.8GHz デュアルコア
・RAM:4GB
・内部ストレージ:128GB SSD
・OS:macOS High Sierra 10.13.6
・モニターのサイズ:11.6インチ
・モニターの解像度:1366 x 768(WSGA)
・バッテリー:35Whリチウムポリマー
・重量:1.08 kg
・寸法:19.2 x 30.0 x 1.7 cm
・USB2.0ポート x2、Thunderbolt x1、MagSafe、ヘッドフォン x1、マイクロフォン x1
・Wi-Fi 2.4GHzと5.0GHz
・Bluetooth 4.0
・WiFi:IEEE 802.11a/b/g
・キーボード:US


インストールしたアプリ (2023/2/5更新)
・Mozilla Firefox:Webブラウザ
・VirtualBox:PC上に仮想環境を構築するツール
・Docker for Mac:Mac向けのDocker環境
・iTerm2:macOS用の端末エミュレータ
・Wireshark:パケットキャプチャ
・Cyberduck:FTP/SFTPクライアントツール
・DiffMerge:複数のファイルの比較やマージの為のツール
・SubnetCalc:IPアドレス計算機
・Sublime Text:テキストエディタ
・homebrew:macOS用のパッケージ管理ツール
・Clean MyMac X:Macのメンテナンスツール
・Ansible:構成管理ツール
・Microsoft Teams
・Microsoft Office 2011 Home & Student:Word、Excel、PowerPoint (2022/6/11追記)


購入価格
・17,600円
・Yahoo! オークションにて中古で購入
・MacBook Air 11インチ用のPCケースはAmazonで購入
購入手続き後2日で家に到着した。札幌から発送、しかも土日を挟んでのこの早さ!
開包し箱を開けると、紙に包まれた筐体が現れた。そしてMacBook Airを手に持ってみた。

う、薄い...

第一印象は筐体の薄さ。メイン機であるHP ProBook 5220mの3分の1以下ではないか。この薄い筐体の中に、マザーボードやバッテリーやSSD等をよく詰め込めたものだ。
電源投入後、ログインパスワードが求められた為、以下のリンク先の内容に従いパスワードをリセットした。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11222786351

OSはHigh Sierra(10.13.6)にアップグレードされていた。
商品のページでは擦り傷や汚れ等使用感有りといった内容の記載が有ったものの、到着したMacBook Airはほぼ無傷でキーボードの使用感は無し、モニタには新品と思われる保護フィルタが貼られているという超美品な状態で送られてきた。勿論、箱有りで説明書とアップルロゴのステッカー付き。何という神対応。
出品者様に感謝申し上げます。大切に使っていきます。




使用目的
普段使い用。(2022/6/11追記)
鑑賞用。
仮想アプライアンスの動作環境。
シェルの練習台。

スケジュールやタスクの管理は既にスマホでやっている為、ここで改めてMacBook Airにインストールする予定は無い。
以下のレビューは使用目的に沿った内容となっており、ゲームや動画・画像編集に関しては触れていない。


用途および使用感
① 普段使い用 (2022/6/11追記)
約1年もの間使用し、ゲーム無し、動画や画像編集無し、仮想アプライアンスの動作環境、簡単な業務処理(勤怠、メール確認)という用途であれば問題無しと判断。Office 2011をインストールし普段使い用に格上げとなった。
Office 2011は2017年でサポート終了となっているが利用可能。ライセンス認証はフリーダイヤルに電話して実施。自分の場合は1回で認証が通った。
 
② 鑑賞用
ここで言う鑑賞とは動画鑑賞の事ではなく、MacBook Airの筐体の鑑賞の事を指す。
所有するAppleの製品はPowerBook 1400、PowerBook G3(Pismo)、MacBook(Late2007)を経て4台目となるが、今所有しているWindows機も含めて比較しても、MacBook Airは非の打ち所が無い、他を圧倒する美しいデザイン。しかも驚く程の薄さ。アルミニウムな筐体は触り心地も文句無し。
手に取って暫くの間眺めていたくなるコンピュータなんて初めてである。
 
③ 仮想アプライアンスの動作環境
メイン機であるHP ProBook 5220mではVirtualBoxという仮想環境ツールを使用。仮想アプライアンス(ソフトウェアルータやソフトウェアスイッチ等)をデプロイし、PCの中に仮想的な小さなデータセンタを構築して遊んでいる。
ではMacBook Air Mid2011でも同じような事は出来るのか?
残念な事にRAMが4GBしか無い為、同時に稼働可能な仮想アプライアンスの数が限られる。快適な動作が可能な仮想アプライアンスの台数はVyOSやArista vEOSの場合は2〜3台、Cisco CSR1000VやCisco ASAvの場合は1台といった感じで、Windows機でやっていたようなLeaf/Spineな極小データセンタネットワークの構築は非常に厳しい。しかし、家庭内LANの他のルータやスイッチとピアを組んだり、あのコマンド何だっけ?な時の確認用環境としては充分に使える。
仮想アプライアンスをVirtualBoxにデプロイする際やデプロイ後の仮想アプライアンスの動作は、モタつく事無くサクサクと動く。
Docker for Macに仮想アプライアンスをデプロイすると、Arista cEOSは1台が精一杯。VyOSは2台まで...といった感じだろうか。
 
④ シェルの練習台。
macOSはUNIXライクなOSではなく、POSIX準拠な「公式な」UNUX。しかもシェルが実行出来る。
VirtualBoxにLinuxやFreeBSD等UNIXライクなOSを入れて立ち上げる必要が無い為、iTerm2というターミナルアプリをインストールし、見た目をWindows環境(Tera Term)に極力寄せて、ぽちぽちとシェル(bash)を実行して遊んでいる。
wgetや他のコマンドのインストールの為に、homebrewを導入済み。
 
⑤ その他
バッテリーの持ち具合。VirtualBoxで仮想アプライアンスを動作させている時は2時間、YouTubeで動画を視聴している時は2時間半〜3時間の間といった感じで、中古品であるにも関わらず思っていたよりは長く使用出来るが、公称値の半分程度しかもたない。しかし、何故か購入時より若干増えている。
2022年6月上旬の段階で、充放電回数は77回、状態は正常。
 
YouTubeで1時間半以上動画を視聴し続けるとFANが動作し出す。
YouTubeの動画を見ながらのVirtualBoxでの検証や勉強、例えばYouTubeや通信機器ベンダのサイト内に有る解説動画を再生しながらVirtualBoxでArista vEOSを動作させるとFANは高速で回りっぱなしな状態となり、非力な部分が露わとなってくる。よってタブレット端末で解説動画を再生させて、MacBook AirでVirtualBoxを動作させる事にした。

業務で年に2〜3度程Zoomを使う為、仕方なくZoomをインストールした。
快適に動作させるにはスペック面で非常に厳しいようで、筐体の下部は熱くなりZoomの使用中はずっとFANが動作しっぱなしである。

薄い筐体であるにも関わらず、キーボードのキーストロークは思っていた以上に深く、しっかりとした打ち応え。
メインで使用しているHP ProBook 5220mのパチパチとした煩さや、MacBook Late2007のような頼りなさげな感触は全く無く、打ち応えに関しては気に入っている。
キーボードでイケてないと思う点は小さな矢印キー。強く叩くとどこかに飛んでいきそうな程頼りない。


購入した周辺機器
https://www.amazon.co.jp/dp/B00CD8ADKO/ Amazonベーシック PCケース ノートパソコンバッグ スリーブ 11.6インチ
https://www.amazon.co.jp/dp/B07X54T9RR/ BUFFALO 外付け DVD/CDドライブ DVSM-PTV8U3-WH/N
https://www.amazon.co.jp/dp/B09963RTZN/ Transcend ポータブルHDD 1TB TS1TSJ25M3S-E
11インチ用のフリップスタンドが欲しいのだが、良さげと思った物は皆13インチ用だった。仕方ないのでフリップスタンドは諦めて厚めの本(Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集)をスタンド代わりに使用している。


総評
2022年6月11日追記
デザインや質感や軽さは完璧。これらに関しては他に何も言う事は無し。
読書用や動画閲覧用であれば、もっと小さくて軽いiPadや先日購入したAndroidタブレット端末KingPad SA8で充分だろう。
自分の環境では、メールの確認やシェルの練習やVirtualBoxの仮想アプライアンスのちょっとした検証や勉強用としての使用であれば、MacBook Air Mid2011はまだ使えると思った。
2022年におけるMacBook Air Mid2011の優位な点は、大きな負荷を与えないような処理や作業をする為の物であれば、持ち運びが容易なサブマシンとしては非常にお手頃な価格で入手が可能なところだろうか。


上記画像内のMacBook Airにて立ち上がっているアプリは、VirtualBoxとiTerm2とSublime Text。
VirtualBoxのゲストOSとして稼働しているArista vEOSは、家庭内LANにて稼働しているJuniper SRX100との間でeBGPピアを張っている。


購入後5ヵ月が経ち.....
2021年12月26日追記
・内部ストレージ(128GB)の使用状況は、システム含めて50GB程の使用に留まっている。
・ここ2ヶ月間の使用状況は、会社の勤怠やメール確認、Youtubeで動画視聴、VirtualBoxにデプロイした仮想アプライアンスで遊ぶ...くらい。Chromeでタブ3枚程開き、VirtualBoxで仮想アプライアンス(Arista vEOS)を1台立ち上げた状態でのRAM使用状況は93%程。やはりRAM4GBだと厳しい。
・Docker for Macがサポート切れとなった。そろそろ新しいOSの導入を考えなければならないのだがMacBook Air 2011で公式にサポートされているOSはHigh Sierraまでである為、中古のMacBook Air 2013や2015あたりの購入を検討中。
・使用感に関しては概ね満足。キーボードの打鍵感がお気に入り。


購入後約1年が経ち.....
2022年6月11日追記
・内部ストレージの使用状況は、システム含め55GB程の使用。インストールしたものの使わないアプリは削除し、滅多に見ない資料(PDFファイル等)は外部ストレージに移動している為、逼迫する事象に遭遇していない。
・ここ2〜3ヶ月間の使用状況は、会社の勤怠やメール確認、YouTubeで動画視聴、VirtualBoxにデプロイした仮想アプライアンスで遊ぶくらい。半年程前とほぼ同じ。
・インストールしたOffice 2011のバージョンは14.2.0だった為、マイクロソフトのOffice 2011のサイトから最終バージョンの14.7.7の更新プログラムをダウンロードしインストールした。
https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=55942


参照サイトなど
https://support.apple.com/kb/SP631?locale=ja_JP MacBook Air (11-inch, Mid 2011) - 技術仕様
https://www.virtualbox.org/ Oracle VirtualBox
https://qiita.com/whiteraccoon/items/108840e06f31a38b0f44 macOS High SierraにDockerをインストールする。【旧バージョン】

https://www.arista.com/en/ Arista
https://vyos.io/ Open source router and firewall platform
https://azure.github.io/SONiC/ SONiC Software for Open Networking in the Cloud
https://www.nvidia.com/en-us/networking/ethernet-switching/ Ethernet Switching Solutions for Data Center
 
https://debslink.hatenadiary.jp/entry/20230205/1675598025 MacBook Pro 13-inch 2020を購入 (2023/2/5追記)