仮想スイッチであるNexus1000VをVMware Playerに入れてみた時のメモ。
Nexus1000Vは、Cisco社とVMware社が共同開発したソフトウェアスイッチ。VMwareのESX(ESXi) Hipervisor内で動作する仮想スイッチである。
当方の環境
・DELL LATITUDE E6400
・Windows7 Home Edition (32bit版) 2GB RAM / Intel Core2Duo P9700 2.8GHz
・VMware Player 6.0.5
・Nexus: nexus-1000v.4.2.1.SV2.1.1.iso
vSphere等を入れる事無くVMwareにそのまま突っ込む為、コマンドの操作確認や物理的に他機器と接続し疎通確認は可能であるものの、Nexus1000Vならではの機能を確認する事が出来ない。
Nexus1000vの導入
PCの設定
自分のPCでは32bit版のWindows7が動作している為、64bit版OSを動作させる為にはBIOSの設定を一部変更する必要がある。
PCを再起動させ、DELLのロゴが表示されたらF12を連打。
BIOS設定画面に入ったら以下を設定。
Virtualization Support内の
・Virtualizationの"Enable Intel Virtualization Technology"にチェックを入れる。
・VT for Direct I/Oの"Enable VT for Direct I/O"にチェックを入れる。
その後はApplyをクリックしシステムに反映させる。
自動で再起動が実行される。
Nexus1000vのデプロイの準備
PCの再起動が完了したら、isoファイルの準備。
Nexus1000vのisoファイルはCiscoのサイトにてダウンロードする。
CiscoのサイトのDownload Softwareのページに入り、
Products --> Switches --> Virtual Networking --> Nexus 1000V Switch for VMware vSphere ---> Nexus 1000vの順に移り、NX-OS System Softwareをクリック。
自分はNexus1000v.4.2.1.SV2.1.1.zipを選択し、ダウンロードした。
ダウンロード後は自動で解凍される為、解凍後に作成されたフォルダ内からisoファイルを探して適当なフォルダ内に保存。
この.isoファイル、実体はVSM(Virtual Supervisor Module)であり、VEM(Virtual Ethernet Module)のインストールは.vlbファイルが必要となる。
VMware Player側の設定
新規仮想マシンの作成をクリックし...
・インストーラ ディスク イメージファイルにて、上記にて準備したisoファイルを選択。
・ゲストOSは"その他"、バージョンは"他の64ビット"を選択し、"次へ"をクリック。
・仮想マシン名は任意で。"次へ"をクリック。
・自分は、ディスク容量の指定およびファイルの格納方法はそのままにした。"次へ"をクリック。
・"ハードウェアをカスタマイズ"をクリックし、メモリは1200MBに増加させ、ネットワークアダプタは"カスタム"の"VMnet0"に変更。
このVMnet0は3個作成する。システム制御用、管理用、プロダクション用の各トラヒックを送受信する為のPortの為に作成するのである。
・作成後は"閉じる"をクリックし"完了"で設定は終わり。
・作成された仮想マシンを再生させてNexus1000vを起動させる。
Nexus 1000vの起動
Grubの画面では"Install Nexus1000V and bring up the new image"を選択。
起動途中でadminアカウントのパスワード作成が求められる。
Enter the password for "admin": Confirm the password for "admin":
その後はHigh Availavility機能で何の役割を担うか聞かれる。
VMにて1台だけ起動させる為、standaloneを選択。
その後にDomain IDを聞かれる。1でOK。
Enter HA role[standalone/primary/secondary]:standalone Enter the domain id<1-4095>: 1 Saving boot configuration. Please wait...
起動が完了すると、見慣れた一文が...
Would you like to enter the basic configuration dialog (yes/no):
いつもの通り(?)、Ctrl + cキー叩いて回避してログイン画面に移る。
Login IDはadmin、パスワードは上記にて設定した文字列を入力。
Nexus 1000v Switch login: admin Password:
ログインに成功するとSwitch#のプロンプトが出力される。
ここで、show versionを打ってみる。
Switch# show version : (snip) : Software loader: version unavailable [last: image booted through mgmt0] kickstart: version 4.2(1)SV2(1.1) system: version 4.2(1)SV2(1.1) kickstart image file is: bootflash:/nexus-1000v-kickstart.4.2.1.SV2.1.1.bin kickstart complie time: 10/18/2012 23:00:00 system image file is: bootflash:/nexus-1000v.4.2.1.SV2.1.1.bin system compile time: 10/18/2012 23:00:00 Hardware cisco Nexus 1000v Chassis (#Virtual Supervisor Module") Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU with 1275168 kB of memory. Processor Board ID T0C2960A7EB Device name: switch bootflash: 2077804 kB Kernel uptime is 0 day(s), 0 hour(s), 14 minute(s), 14 second(s) plugin Core Plugin, Virtualization Plugin, Ethernet Plugin
...起動は成功した。
設定はこの後じっくりとやろうか。
参照サイト
https://www.cisco.com/c/ja_jp/products/collateral/switches/nexus-1000v-switch-vmware-vsphere/data_sheet_c78-492971.html Cisco Nexus 1000Vシリーズスイッチ
https://www.cisco.com/c/en/us/support/switches/nexus-1000v-switch-vmware-vsphere/products-command-reference-list.html コマンドリファレンス