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50歳目前でLPIC 201試験に合格

今年の9月下旬にLPIC 102試験に合格した勢いそのままでLPIC 201試験の勉強を開始。11月下旬にLPIC 201試験を受験し合格した。

LPICとはLinux Professional Institute Certification(Linux技術者認定試験)の略称で、カナダに本部を置くLinux Professional Instituteによって運営されている世界共通の認定資格である。
LinuCではなくLPICである理由は、LPIC Level1の更新のついでという意味合いが強く、LPICでなければならないというこだわりは特に無い。
当記事では、約3ヶ月の間に実施した試験勉強の内容を記した。
なお、当記事の内容はあくまでも今の自分のLPICの試験勉強のスタイルに合った学習方法であり、読者の皆様の生活スタイルや性格などによっては合わない学習方法である事も考えられる為、あくまでも参考程度に留めて頂きたい。

前回の記事 https://debslink.hatenadiary.jp/entry/20240923/1727082523 50歳目前でLPIC 102試験に合格


LPIC 201試験の受験の目的
LPIC Level1の更新に続いて、Level2認定の第一段階として。
Level2の認定の後は、RHCSA(Red Hat認定システム管理者)かLPIC Level3の303試験のどちらかを受験しようかと思っている。


試験勉強開始前のスキル

1.業務でOracle Linuxに触れている
かつては通信事業者のネットワークの構築や運用、データセンタ内のネットワークの設計、ゼロトラスト ネットワークサービス(Zscaler)の運用に携わっていたが、今はOracle LinuxやWindows Serverで動いている某サービスの構築および運用に携わっている。
 
2.以前は自宅環境でもLinuxで構築したサーバを運用していた
今は自宅環境のサーバの殆どがOpenBSDに置き換わっているが、2002年にDebian GNU/Linuxに触れ始めて以降、Window Manager(AfterSTEP)の導入およびカスタマイズ、カーネルの再構築やSFTPサーバ・Sambaサーバを自宅ネットワーク用に構築および運用をしてきた。


今回の試験学習の内容
問題集(白本)の内容をざっくりと読んだ感じではDebian GNU/Linuxだけでもいけそうだった為、LPIC102試験勉強の環境をそのまま流用した。
しかし白本の内容イコールLPIC 201試験の出題傾向とした場合、LPIC 101や102試験のようなコマンドの意味やファイルのパスを問うような単純な問題は少ないように見えたので、練習台は構成にクセの強いAlpine LinuxやiSHを学習環境から外しDebian GNU/Linuxに集約した。
SysV Initが白本に掲載されていた為、コマンド練習台としてDebian GNU/Linuxの古いバージョンのゲストマシンをVirtualBoxに立てた。

 
1.学習環境
macOS 10.13.6 / MacBook Air 2011 / RAM: 4GB / CPU: Intel Core i7 1.8GHz / Oracle VirtualBox 6.1.50
SONY XPERIA 1 / Limbo PC Emulator 2.10.0 ※低頻度
 
2.練習台
Debian GNU/Linux 11.1(bullseye):MacBookで動くVirtualBoxのゲストマシン
Debian GNU/Linux 3.0r6 (woody):MacBookで動くVirtualBoxのゲストマシン(SysV Init学習用)
Debian GNU/Linux 9.13(stretch):Android端末で動くLimbo PC Emulatorのゲストマシン

3.使用した問題集
LPICレベル2 スピードマスター問題集(白本)
Ping-t

LPIC Level1の試験学習と比較すると実機の使用頻度は少なく、問題集とPing-tの問題を解きまくる方に多くの時間を使った。
それでも実機での確認が必要となった際はVirtualBoxでDebian bullseyeを立ち上げて、上記の白本やPing-tにて記載されていたコマンドやコマンドのオプションや設定ファイルの内容などを確認したり、カーネルの再構築を行なった。
家で横になっている時や電車の車内等で突如気になる事が浮かんできたら、LPIC 102の試験勉強と同様にスマホのLimbo PC EmulatorのゲストOSを立ち上げてコマンドのオプションや設定ファイルの内容の確認を実施した。

4.学習期間および学習内容
LPIC 201の試験勉強開始から試験当日までの期間は約3ヶ月。試験日当日の朝まで問題集を解いて解いて解きまくり、問題集に記載されているコマンドやオプションは小学生の計算ドリルのように紙に書いて頭の中に叩き込んだ。
集中力が無くだらけてしまう場合は、LPIC 102の試験勉強と同様に気分転換として短時間の筋トレで体を動かした。筋トレの内容は下記の参照サイト内のリンク先を参照。嬉しい事に副産物として、腹筋が割れ始めてきた。
 
学習開始〜試験日1ヶ月前までの間。
白本は学習開始直後は1つの章を3日のペースで進め、内容が頭の中に入ってきたら徐々に量を増やし、2〜3つの章を1日で進めるといった感じ。正誤関係なく解説文を熟読。
Ping-tはLPIC 201の全範囲の問題を問題文や解説が頭の中に残る程に解いて解いて解きまくった。
実機はコマンドのオプションや設定ファイルの内容を確認する程度で使用頻度は少なく、実機:白本・Ping-tの比は9:1といった感じか。
 
試験日1週間前以降...
実機は未使用。白本は星3つの問題と模擬試験問題を何度も解きまくり、自身が無い設問は正誤関係無く解説文を熟読。
LPIC 102の時と同様にPing-tはコマ問を解きまくった。


試験の結果
今回もJR新宿駅南口から徒歩7〜8分程度の場所にある、ピアソンVUEテストセンター(西新宿テストセンター)にて受験。
Level 1と同様に試験開始前の画面で既に一部の日本語が変だったが(「はい」と「いいえ」ではなく「あり」と「いいえ」)、意訳で何とかなった。
1時間程で完了し、結果は合格。7割強ほどの正答率(点数は600点台前半)だった。


振り返り
上記でも少し触れたとおり、LPIC 201の内容は、問題集やPing-tの内容から判断したものではあるがLevel1の内容とは異なりコマンドを叩きまくって指で覚えるようなものでは無い為、問題集とPing-tの問題を何周も何周も解きまくり、問題文と正解をひたすらメモしメモの写経し...という感じでコマンド叩きより写経に多くの時間を使った。試験当日の朝まで頭の中に定着させる事に励んだ。
結果として、LPIC 102試験より点数は低いもののLPIC 201試験に合格する事が出来た。その勢いで帰宅後すぐにLPIC 202試験の受験予約をして試験勉強を開始した。
 

受験の翌日、一人お疲れ様会と称して景信山に登り、頂上にある茶屋にてきのこうどんを食べた。
画像は景信山の山頂から都心の方向の眺め。
 
 
参照サイト
https://www.lpi.org/ja/ LPI - Linux Professional Institute
https://www.amazon.co.jp/dp/4798151238/ LPICレベル2 スピードマスター問題集
https://mondai.ping-t.com/ Ping-t
https://www.youtube.com/watch?v=o5vb430_m38 なかやまきんに君 自宅で筋トレ 10種目10分間