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VMware ESXiのNICを追加

自分の環境(DELL LATITUDE E6400/Windows7/32bit版)で運用しているESXiに、物理NICを追加させた。
以下はドライバのインストールから仮想ルータへのsshログイン設定までの流れのメモ。



動作環境
・DELL LATITUDE E6400
・CPU: Intel Core2 Duo P9700 2.8GHz
・ホストOS: Windows7 Home Premium SP1 32bit版
・RAM: 4GB, HDD(SSD): 64GB
・NIC1: Intel 82567LM Gigabit Network Connection
・NIC2: ASIX AX88772B USB2.0 to Fast Ethernet Adapter (ELECOM Logitec LAN-TXU2C)
・ゲストOS: Cisco IOS XRv 5.3.2 (ホスト名: mtkVMRT99)
・ゲストOS: Ubuntu 14.04 (ホスト名: jpmtkvmftp99)
・Hypervisor: ESXi version 5.5 (VMware Player6.0上で動作)



仮想ルータの管理用インターフェースMgmt0/0/0/0をProduction用通信で使用するインターフェースGi0/0/0/0と物理的に分け、且つ別ネットワークに属させる為、USBの外付けNIC(ELECOM LogitecのLAN-TXU2C)を別途用意。
Production用通信をオンボードのNIC(NIC1)、管理用通信をUSB NIC(NIC2)に割り当てた。
DELLのマシンではあるが、そこらで売られてるノートPCでありPower Edgeではないので、今回増設したNICはiDRACと呼ばない事とする。



NICの追加
1.USB NICのドライバをインストール。
USB NICをPCに挿入しない状態でドライバをインストール。
インストール後、USB NICをUSBポートに挿入し、ホストOS側で正常に認識する事を確認。



2.ESXiでNICを認識させる。
自分の環境では、ESXiはVMware Player上で動作している。
VMware Playerを立ち上げ、ESXiがサスペンド状態の場合はサスペンド状態から復旧させた後、一旦落とす。
ESXiが落ちた状態で、"仮想マシン設定の編集"から"ハードウェア"タブ内の"追加"をクリック。
ネットワークアダプタを"ブリッジ"で追加。
"アダプタ設定"で今回増設したNICのみ選択、"物理ネットワーク接続の状態を複製"にチェックを入れ、OKをクリック。



3.ESXiの起動。
"仮想マシンの再生"をクリックし、ESXiを起動させる。



4.vSphere Clientの起動とvmnicの追加。
起動完了後、vSphere Clientを立ち上げる。
vSphere Clientウインドウ内の"ホーム","インベントリ","インベントリ"の順に移り、"構成"タブへ。
構成タブ内の"ネットワークの追加"をクリック。
接続タイプを"仮想マシン"に選択し"次へ"をクリック。
自分の環境では"vSwitch1の使用"を選択。ただし、USB NICが既存のNICと同じ名称と同じ速度で表示されているが気にしない。
ネットワークレベルに任意の文字列、VLAN IDは"なし (0)"を選択し、"次へ"をクリック。
プレビューの表示内容を確認し、問題が無ければ"終了"をクリックし、vmnic追加設定を終了させる。



5.仮想マシンに追加NICを割り当て。
自分の環境では、仮想ルータの管理用インターフェースMgmt0/0/0/0に割り当てた。
vSphere Clientウインドウ左側の仮想ルータのアイコンを右クリックし、"設定の編集"へ。
ハードウェアタブ内の、一番最初のネットワークアダプタ(ネットワーク アダプタ1)をクリックし、ネットワークラベルを上記4.にて設定した文字列に選択し、OKをクリック。



6.仮想マシン側の設定。
上記設定完了の後、仮想マシンを起動させる。
上記2にてESXiを落としている為、再起動後、無償版ライセンスが適用されている場合は仮想シリアルポートが使用出来なくなっている。無償版ライセンスを一旦外した後で起動させると仮想シリアルポートが使用可能になる。
評価版(ライセンス未適用)の場合は、そのまま使用可能。
起動完了後は、今回追加したNICを介しての通信を可能にする為の設定投入。
自分の環境の場合、管理用インターフェースMgmt0/0/0/0にIPアドレスの設定とSSHログイン可能にする為の設定を投入。



上記1から6までの設定が正常である場合、以下の画像内の構成のとおりvSwitch1が追加で表示される。
(クリックすると拡大表示します)


Production用通信はvSwitch0(vmnic0経由)を流れ、管理用通信はvSwitch1(vmnic1経由)を流れる。
ネットワークはvSwitch0は192.168.137.0/24、vSwitch1は192.168.1.0/24となっている。