メモのページ - チラシの裏メモ 3枚目

通信技術や気になった事を黙々とメモし続ける

十数年ぶりにFreeBSD その3

HP2133にインストールしたFreeBSD 9.3-RELEASEの、設定ファイルの編集その3。

システム起動直後のログイン時に出力されるログと、freshclamを実行しウイルス定義ファイルの更新時に出力されるログが気になったので、原因と対応策を調べてみた。


1.freshclamを打ってclam antivirusのウイルス定義ファイル更新を実行すると、
以下のログを吐いて終了する。

WARNING: Clamd was NOT notified: Can't connect to clamd through /var/run/clamav/clamd.sock:
 No such file or directory

touchコマンドで/var/run/clamav/clamd.sockを作成し再度freshclamを実行すると、上記ログは出力されなくなるがシステムをrebootさせた後はclamd.sockは無くなっている為、freshclamを実行すると、再度出力される。

clamdの動作確認をすると、自分の環境ではclamdが存在しない旨のログが出力される。

service clamd status
Clamd does not exist in /etc/rc.d or the local startup
directories (/usr/local/etc/rc.d)

元から動作していなかった為にログの出力そのものを抑制して問題無しと判断。
/usr/local/etc/freshclam.confファイルのNotifyClamdの行頭に#を入れてコメントアウトすると、
システムのreboot後は上記ログが出力されなくなる。

# Send the RELOAD command to clamd.
# Default: no
NotifyClamd /usr/local/etc/clamd.conf    # 行頭に#を入力し保存。
:


2.システムを立ち上げ、ログインプロンプトが出力される度に以下のログを吐く。

ZFS NOTICE: Prefetch is disabled by default on i386 -- to enable,
            add "vfs.zfs.prefetch_disable=0" to /boot/loader.conf .
ZFS WARNING: Recommended minimum kmem_size is 512MB; expect unstable behavior.
            Consider tuning vmm.kmem_size and vm.kmem_size_max
            in /boot/loader.conf .

自分の環境ではZFSではなくUFSを使用している。
ZFSのPrefetch機能(先読み機能)が現在無効になっている点と、カーネルアドレス空間が狭い点を言っているものの、UFSで運用している為に、/etc/rc.confにてZFSを無効にした。

zfs_enable="NO"

しかし、ZFSで運用しているのであれば、自分の環境では出力内容のとおり/boot/loader.confを以下のとおりに編集し、カーネルアドレス空間を広げる事となる。
出力されたログでは設定値を512MBと指定している。何て親切なんだ....

vm.kmem_size="512M"
vm.kmem_size_max="512M"
vfs.zfs.arc_max="128M"
vfs.zfs.prefetch_disable=0

i386環境にて搭載メモリが1.5GB以下の場合はカーネルアドレス空間が512MB以下となり、ZFSの動作に問題が生じる可能性が有るとの事。
ZFS環境ではPrefetch機能の無効化が推奨との事なので、vfs.zfs.prefetch_disable=0も/boot/loader.confに追記する。
https://books.google.co.jp/books?isbn=4774151793


...暫くの間は、上記の設定で様子見。


(以下はインストール後の設定内容)
http://d.hatena.ne.jp/debslink/20160501/1462113024
http://d.hatena.ne.jp/debslink/20160504/1462327832