昨年の11月下旬にLPIC 201試験に合格した勢いそのままでLPIC 202試験の勉強を開始。1月下旬にLPIC 202試験を受験し合格。晴れてLPICレベル2認定となった。
LPICとは、Linux Professional Institute Certification(Linux技術者認定試験)の略称で、カナダに本部を置くLinux Professional Instituteが運営する、世界共通の認定資格である。
LinuCではなくLPICを選択した理由は、LPIC Level 1の更新のついでという意味合いが強く、特にLPICでなければならないというこだわりはない。
本記事では、約2ヶ月間にわたって行った試験勉強の内容を記録する。
なお、本記事の内容は、あくまでも現在の自分の試験勉強のスタイルに基づいた学習方法であり、読者の皆様の生活スタイルや性格によっては合わない可能性もある。そのため一つの参考として捉えていただきたい。
前回の記事 https://debslink.hatenadiary.jp/entry/20241226/1735213286 50歳目前でLPIC 201試験に合格
LPIC 202試験の受験の目的
LPIC 201試験に続いてLPIC 202に合格し、Level2認定取得のため。
試験勉強開始前のスキル
1.業務でOracle Linuxに触れている
Oracle LinuxをはじめとするRHEL系のLinuxディストリビューションやWindows Server上で動作する某サービスの構築・運用に携わっている。
また、これらの業務の検証環境として、VMware ESXiやProxmox上でOracle Linuxを使用し、メールサーバ・DNSサーバ・ファイルサーバの構築や運用を行っている。
LPIC 202試験の勉強において、これらの構築や運用の経験を大いに活かすことができた点は非常に大きかった。
2.以前は自宅環境でもLinuxで構築したサーバを運用していた
現在は自宅環境のサーバのほとんどがOpenBSDに置き換わっているが、2002年にDebian GNU/Linuxに触れ始めて以降、GUI環境の導入やカスタマイズ、カーネルの再構築、SFTPサーバ・Sambaサーバの構築や運用を行ってきた。
今回の試験学習の内容
今回は、複数の仮想マシンを同時に立ち上げて試験勉強に使用するため、高スペックな端末を用意した。
試験学習用の実機環境としては、RHEL系のLinuxディストリビューションの中で無償で利用可能であり、業務でも使用しているOracle Linuxを採用。
なお、LPIC レベル1やLPIC 201の学習で使用していたDebian GNU/Linuxは、今回の学習環境から除外した。
1.学習環境
macOS 15.2 / MacBook Pro 2020 / RAM: 16GB / CPU: Intel Core i5 2GHz / Oracle VirtualBox 7.1.4
2.練習台
Oracle Linux 9.4:MacBookで動くVirtualBoxのゲストマシン
OpenBSD 7.6:MacBookで動くVirtualBoxのゲストマシン
3.使用した問題集
LPICレベル2 スピードマスター問題集(白本)
Ping-t
LPIC 202の試験勉強に着手する前に、QiitaやZenn等で過去に合格した方々のLPIC 202試験の受験記を拝見した。これまでに受験してきたLPICの試験よりも覚える内容が非常に多いという記事が散見された為、白本やPing-tで問題を解きまくるのはこれまで通りだが、実機を使用した学習をこれまでのLPICの試験学習の時より大幅に増やした。
4.学習期間および学習内容
LPIC 202の試験勉強を開始してから試験当日までの期間は、約2ヶ月。
QiitaやZenn、ブログなどに掲載されているLPIC 202試験の受験記を読むと、「白本」の内容と類似した問題が少なからず出題されたという情報が散見された。そのため、試験勉強の初期段階から「Ping-t」よりも「白本」の使用頻度を増やすことにした。
それで合格できるのか非常に不安だったが、試験の受験料は全額会社負担だったため、「一発で合格しなくても損はしない」という気持ちで勉強を続けた。
そんな中、勤務先でProxmoxを用いた検証環境の構築業務が発生。新規環境の構築や動作検証といったLPIC 202の試験範囲と重なる業務だったため、メールサーバ(Postfix、Dovecot)やファイルサーバ(Samba)などの構築に加え、それらのログを扱うSNMP関連の設定についても学ぶ機会を得た。
この経験は、LPIC 202試験の合格に大きく貢献したと感じている。もしこの案件がなかったり、別の業務を担当していたりした場合、今回の試験に合格できなかったかもしれない。
また、勤務先ではHPEのTM200サーバを借りてProxmoxをインストールし、環境構築に集中。業務終了後は自宅PCのVirtualBoxを使い、同じ環境を再現しては壊し、再現しては壊し……という作業を試験前日まで繰り返した。
試験日10日前以降も、実機を使った学習を継続。
問題集を活用した学習では、試験勉強開始から1ヶ月半ほどの間に使用していた「Ping-t」をほぼ使わなくなり、「白本」を重点的に活用。特に巻末の模擬試験問題を何周も解き、間違えた問題や自信のない問題は解説文を熟読。さらに、実機で再現可能なものは試し、手書きで書き写すなどして知識の定着を図った。
しかし、試験5日前に突如発生した腰痛の影響で、試験勉強は停滞。
モチベーションの急激な低下に伴い白本の問題正答率も6割程度まで落ち、不安を抱えたまま試験当日を迎えた。
試験の結果
今回は、JR立川駅南口から徒歩5分ほどの場所にある「ピアソンVUE 立川柴崎町テストセンター」にて受験。
立川へ向かう中央線の車内で試験後に立ち寄るラーメン屋をスマホで検索していたところ、なんとなく前向きな気分になった。
試験は開始から1時間で完了し、結果は合格。想定を上回る正答率で7割強(800点満点中600点台後半)を獲得した。
もともと得意だったファイル共有とネットワークの分野で正答率100%を達成できたことが、合格の大きな要因だったと考えている。
振り返り
ネット上のいくつかのLPIC 202試験の受験記に書かれていたとおり、「白本」に掲載されている模擬試験の出題内容に似た設問がいくつか出題されていた。
業務で構築した検証環境を自宅でも再現しながら学習を進めたが、各設定値は自宅向けに調整しているものの業務終了後も仕事が続いているような錯覚に陥ることが度々あった。
精神的に負担が大きく、この状況を打破するために試験2日前に自宅環境のVirtualBoxにある仮想マシンを全て破棄。
Debian GNU/LinuxやOracle Linuxに加え、試験勉強では一切使用していなかったMINIXやUbuntu Coreも含めてすべて削除し、代わりにOpenBSDの仮想マシンを構築して自分好みの環境で実機学習を続けた。
当初の予定ではLPIC 202合格後、そのままLPIC Level 3もしくはRHCSAの勉強に進むつもりだった。しかし想定以上に疲労困憊(特にメンタル面)したため、少なくとも2025年度後半までは試験勉強を完全に休むことにした。
昨年夏にLPIC 102の試験勉強を始めてからLPIC 202試験合格までの約8ヶ月間を通じて痛感したのは、今年の春に50歳を迎える自分にとって、暗記中心の試験勉強が想像以上に辛かったということだった。

LPIC 202合格翌日に自アカウントでLPIのサイトにアクセスし、認定書が発行された事を確認した。
合格から1〜2ヶ月前後で、LPIから認定カードと紙の認定証が郵送される。
参照サイト
https://www.lpi.org/ja/ LPI - Linux Professional Institute
https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-2-overview/ Linux Professional Institute LPIC-2
https://www.lpi.org/our-certifications/exam-201-202-objectives/ LPIC-2 Exam 201 and 202 Objectives
https://www.amazon.co.jp/dp/4798151238/ LPICレベル2 スピードマスター問題集
https://mondai.ping-t.com/ Ping-t
https://www.oracle.com/jp/linux/ Oracle Linux
https://www.openbsd.org/ OpenBSD
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