メモのページ - チラシの裏メモ 3枚目

通信技術や気になった事を黙々とメモし続ける

サイケデリックなTux君を元の色に戻す

使用しているAndroidスマホにてゲストOSとして起動させているDebian GNU/Linux 3.0(woody)。
自分が初めて触れたLinuxで、Linux誕生30周年を記念して今年限定でAndroidスマホ内でゲストOSとして運用している。
そのwoodyにて、起動中に画面上側にて表示されるペンギンの絵の色が途中で変わる現象を解消した際のメモ。
今時woodyで遊んでいるような人、しかもVirtualBoxのゲストOSの如く、Androidスマホで動作するエミュレータ(Limbo PC Emulator)のゲストOSとして動作させているような人は居ないだろうが、自分向けのメモとして残しておいた。


Debian GNU/Linux 3.0の起動直後から画面上側にLinuxのマスコットのペンギンTux君が表示される。
そのペンギンが「Configuring network interfaces: done」の出力と同時にサイケデリックな色に変わる。
ログイン後にエディタで何かファイルを一旦開いて閉じるとペンギンの絵は消えるが、気になる為に解消させた。


当事象はブートローダの設定ファイルにてフレームバッファの解像度を修正する事で解消した。
Debian GNU/Linux 3.0にて採用されているブートローダは、今主流のGRUB(GRand Unified Bootloader)ではなくLILO(LInux LOrder)が採用されている。
エディタでLILOの設定ファイル /etc/lilo.confを開き、vgaのモードの既存設定をコメントアウトし、vga=0x301を追記。
値は以下のサイト内の記載内容を参考にした。
http://archive.linux.or.jp/JF/JFdocs/Framebuffer-HOWTO-5.html (5.インテルプラットホーム上でフレームバッファデバイスを使う)

# vi /etc/lilo.conf
:
# Specifies the VGA text mode at boot time. (normal, extended, ask, <mode>)
#
# vga=ask
# vga=9
#
#vga=normal
vga=0x301
:


編集後、設定内容を起動オプションに反映させる為に以下のコマンドを実行。

# /sbin/lilo
Added Linux *
Skipping /vmlinuz.old
#




設定変更前は以下の画像のとおり、イカれたTux君が表示される。
サイケデリックな感じに見えるし、腹の縦スジが流血にも見えてホラーな感じにも見える。



設定変更後は以下の画像のとおり、いつものTux君。




https://www.joonet.de/lilo/ LILO
https://www.gnu.org/software/grub/ GNU GRUB
https://www.debian.org/releases/woody/index.ja.html Debian GNU/Linux 3.0リリース情報
https://www.debian.org/releases/woody/i386/release-notes/index.ja.html Debian GNU/Linux 3.0リリースノート
https://cdimage.debian.org/mirror/cdimage/archive/3.0_r6/i386/iso-cd/ Debian GNU/Linux 3.0のisoファイル
https://debslink.hatenadiary.jp/entry/20210328/1616922290 前回の記事 (2021年はLinux 30周年)