メモのページ - チラシの裏メモ 3枚目

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切花用のバラの栽培は難しい

切花用のバラの苗の入手について、農学部卒の自分の見解。
ネット上のフリマサービスや通販サイトで切り花用のバラの苗をたまに見かけますが、以下の2点の理由により、一般の方々からの購入は控える方が無難でしょう。

①切り花用のバラの栽培はガーデニング用のバラより栽培が難しい。
②品種を開発した種苗会社が設定したライセンス条項に引っかかる事がある。


切り花用のバラの栽培は難しい
バラ栽培の農家さんでさえ手を焼くレベルです。
切り花が花の美しさを最大限に引き出される為に作られた環境で栽培されていたものを、
風雨に晒され虫が沢山居るような環境で庭木と同じように栽培しようとするとどうなるか...
園芸に心得が有る人であれば誰でも分かる事です。
ガーデニングで多く導入されている品種にも美しい花を咲かせるものが有りますので、それを選ぶ方が無難です。


法律面での問題
品種を作成した種苗会社の承諾やライセンス契約無しでの再配布はNGな物が多いです。※1
ライセンスによる縛りは、ソフトウェアやWebサービスの世界だけではないのです。
ここで言う再配布とは、園芸店や農家さんから購入した切り花用のバラの苗木を他者に販売する事を指します。
種苗会社お抱えの弁護士が非常に強い事は、農業の世界では割と知られております。
品種とライセンスに関する話題はモンサント社(現バイエル社)の例の件ばかりが注目されてましたが、国内の種苗会社もなかなか強力です。
一度ロックオンされたら、相手が法人だろうが一般人であろうが容赦しません。※2


そうは言うもののバラの苗がほしい
個人での売買ではなく園芸店にて購入するのが無難です。
そして、ガーデニングで多く導入されている、且つ黒点病やうどんこ病などに強い品種を選ぶと良いでしょう。

 

※1 弁護士さんに直接聞いたところ、種苗法という法律に触れるとの事。
メルカリ等で出品されているバラの苗を購入する際は、種苗登録された物かどうか、契約済みの業者であるかどうか確認必須。
※2 国内の某種苗会社の場合、わざわざ出向いて調査しに来ます!!


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%AE%E8%8B%97%E6%B3%95 種苗法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=410AC0000000083 種苗法