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無償版vSphere Clientで仮想シリアルコンソールを使用

無償版ライセンスがアクティベートされたVMware vSphere Hypervisor バージョン5.5(vSphere Client、ESXi)にて、仮想シリアルポートを使用する方法に関するメモ。

評価版では使用可能な仮想シリアルポート。
無償版のライセンスをアクティベートすると、仮想シリアルポートが使用出来なくなる事がある。
vSphere Clientのコンソールタブ経由でログイン出来ないゲストOS、例えばCisco IOS XRvの場合、仮想シリアルコンソール機能が使用出来ないと運用上困る事がある。

評価版の段階で仮想シリアルポートを設定し、ゲストOS(ここではCisco IOS XRv)に仮想シリアルポート経由でログイン。その後に無償版ライセンスをアクティベートすると、仮想シリアルポートが使用可能な状態が維持される。
vSphere Clientの再起動及び再ログイン後は引き続き仮想シリアルポートの使用は可能だが、ゲストOSを再起動させると仮想シリアルポートが使用出来なくなる。
その際は一旦評価版に戻せば、仮想シリアルポート経由でのログインが可能になる。


以下は、バージョン5.5における評価版と無償版の違い。
評価版と無償版は別物。

評価版:
ライセンス未投入な状態。60日間の使用可能。
ここで言う60日間とは稼働時間を指す。電源を落としている間はカウントされない。
60日を経過すると、ゲストOSが起動出来なくなる。
構成および機能に関しては制限無し。

無償版:
無償版ライセンスはMyVMwareにて入手。vSphere Clientでアクティベートする。
使用期限は無し。VMwareによるサポートは無し。
vRAMの容量制限は無いものの、vMotion機能が使用出来ない、vCenter ServerやvStorage Appliance等への接続が出来ない、仮想シリアルポートの設定が有効にならない等の機能制限が有り。


仮想シリアルポートの作成方法は、以下のリンク先内"3. 仮想シリアルポートの作成、HDDのモード設定変更"を参照。
http://d.hatena.ne.jp/debslink/20150807/1438943897